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電通の企業情報
dentsu Japan体制・AX/BX/CX/DX・年収・採用動向を徹底解説【2026年版】

広告 2026.08.31 更新 | 公式サイト・決算資料をもとに編集部作成
Summary
  • 電通グループの2025年度売上総利益は1.1兆円・世界6位(米Ad Age誌)。うち日本事業は売上総利益4,956億円・オーガニック成長率+6.2%と、グループの成長ドライバーになっている(決算短信・公式サイトベース)。
  • 国内は「dentsu Japan」体制に再編済み。電通(単体)を中核に、電通デジタル・電通総研・セプテーニなど約150社が連携する。どの法人の求人かで仕事も処遇も別物——ここを正確に語れるかがエージェントの分岐点。
  • 事業は広告の枠を超え、AX/BX/CX/DXの4領域で企業変革を支援する「Integrated Growth Partner」へ進化中。採用もデータ・デジタル・コンサル系人材へ大きくシフトしている。
1.1兆円
グループ売上総利益
(2025年度・公式サイト)
世界6
広告会社グループ
(米Ad Age誌発表)
約67,000
グループ従業員数
(グローバル)
+6.2%
日本事業オーガニック成長率
売上総利益4,956億円

出典: 電通グループ公式サイト・2025年12月期決算短信(IFRS)(2026年8月31日閲覧)

企業概要 — 125年目の「広告会社を超える」変革

電通は1901年創業、125年の歴史を持つ日本最大の広告会社です。2020年1月に持株会社体制へ移行し、上場会社としての顔は「株式会社電通グループ」(東証プライム・4324)、国内事業の中核が「株式会社電通」となりました。グループはAmericas・EMEA・APACを含む世界規模のネットワークを持ち、2025年度のグループ売上総利益は1.1兆円・広告会社グループとして世界6位(米Ad Age誌)の規模です。

近年の注目点は、グループ全体が踊り場にある中で日本事業が明確な成長ドライバーになっていることです。2025年度の日本事業は、インターネット広告に加えBX(事業変革)・DX(デジタル変革)が伸び、売上総利益4,956億円(前期比+6.2%)・調整後営業利益1,211億円(+6.1%)。「国内広告は成熟産業」というイメージとは裏腹に、変革支援領域へ事業を広げた国内電通は成長企業として提案できます。

dentsu Japan — 約150社の連合体を読み解く

dentsu Japanの体制図(編集部作成)
dentsu Japanの体制(公式情報をもとにTHE AGENT編集部が作成)

国内事業は「dentsu Japan」として一体運営されています。中核の電通(単体)に加え、専門領域ごとの事業会社が連携する構造で、求人がどの法人のものかによって、仕事内容・カルチャー・給与テーブルがまったく異なります

主要会社役割・特徴
電通(単体)dentsu Japanの中核。大手広告主の統合プロデュース、メディア、クリエイティブ、BX/CX/DXの推進主体
電通デジタル国内最大級のデジタルマーケティング会社。運用型広告・CRM・コマース・データ活用の実行部隊
電通総研ITサービス・システムインテグレーション。金融・製造・公共向けのIT実装とシンクタンク機能
セプテーニ・グループデジタル広告運用に強み。グループのデジタル領域を補完
電通PRコンサルティングPR・コーポレートコミュニケーション専門
イグニション・ポイントコンサルティングファーム。戦略・新規事業・DXコンサル領域の成長株
ほか電通ライブ(イベント・スペース) / 電通プロモーションプラス / 電通コーポレートワン など約150社
📌 エージェントの基本動作 — 「電通に入りたい」を分解する

候補者の「電通に行きたい」は、そのままでは提案になりません。①単体(総合プロデュース・高処遇・狭き門)か、②電通デジタル(デジタル実務・採用数多め)か、③イグニション・ポイント(コンサル)か、④電通総研(IT)か——志向とスキルをdentsu Japanの地図に落とし、現実的な入口を示すことが支援の第一歩です。

競合との違い

企業特徴・強み
電通国内シェア首位級。メディアバイイングの規模×統合プロデュース×BX/DXへの事業拡張
博報堂DYグループ国内2位グループ。クリエイティブ・生活者発想のブランド力
サイバーエージェントネット広告首位級。運用型×自社メディア(ABEMA)の内製力
アクセンチュア(Song)コンサル側からマーケ・体験領域へ進出。BX/CX領域で正面競合

事業の中身 — IGPとAX/BX/CX/DXの4領域

電通は自らの立ち位置を「Integrated Growth Partner(IGP)」——広告やマーケティングを超えた領域から顧客企業の成長を支援するパートナー——と定義し、事業を4つの変革領域で整理しています(公式サイト・事業紹介より)。

AX/BX/CX/DXの4領域図(編集部作成)
IGPを実現する4つの変革領域(公式の事業紹介をもとにTHE AGENT編集部が作成)
領域正式名称中身
AXAdvertising Transformation高度化された広告コミュニケーション。デジタルデータで広告効果を最大化し、コンテンツソリューションまで拡張
BXBusiness Transformation事業全体の変革。新規事業創出、既存事業の変革、企業のインナー改革まで支援。クリエイティブを武器にした「BXクリエーティブセンター」が特徴
CXCustomer Experience Transformation顧客体験の変革。データ×クリエイティビティで、認知から purchase・ファン化までの一連のジャーニーを設計
DXDigital Transformationマーケティング基盤の変革。新サービス開発とマーケティング基盤開発、データクリーンルーム活用、AI×販促など

注目すべきは、この4領域が単なるサービスメニューではなく相互に連携する「変革と成長のサイクル」として設計されている点です。広告(AX)で獲得した顧客理解をCX・DXの基盤に接続し、その先の事業変革(BX)まで踏み込む——広告会社の顧客接点と、コンサルファームの変革支援を一気通貫でつなげられることが、電通の独自ポジションです。

📌 候補者への伝え方に使える「専門部隊」の存在

公式の事業紹介には、BXデザイン局、BXクリエーティブセンター、カスタマーエクスペリエンス・クリエーティブ・センター、データ・テクノロジーセンター、トランスフォーメーション・プロデュース局など、変革領域の専門組織が実名で多数登場します。Cookieフリー時代のデータクリーンルーム活用、AI×販促のDX実践、広告運用の自動化時代の運用者の付加価値——といった論点を第一線の社員が発信しており、「マス広告の会社」というイメージ更新の材料として最適です。

年収・評価 — 「どの法人か」で語る

電通(単体)の報酬水準は広告業界最高峰です。年功と職務のハイブリッド型で、30歳前後で1,000万円が視野に入り、管理職・クリエイティブディレクター級で1,500万円を超えていきます(調査ベース)。一方、グループ会社は法人ごとに給与テーブルが異なり、同じ「電通グループの求人」でも水準は大きく変わります。

区分年収目安(調査ベース)備考
電通(単体) 20代後半700〜1,000万円30歳前後で1,000万円が視野
電通(単体) 30代中堅1,000〜1,400万円職務等級により幅
電通(単体) 管理職・CD級1,500万円〜クリエイティブは個別評価も
電通デジタル500〜1,000万円台単体とは別テーブル。デジタル実務者の相場感
イグニション・ポイント600〜1,500万円コンサル職位連動

※すべて転職エージェント各社の調査・口コミベースの推計であり、公式発表値ではありません。

⚠ 「平均給与1,596万円」の正体

有価証券報告書ベースで報じられる電通グループの平均年間給与(約1,596万円・2025年12月期)は、持株会社(電通グループ単体)の少数精鋭の数値であり、事業会社である電通やグループ各社の給与相場そのものではありません。リクルートHDと同じ構造の「平均年収の罠」です。候補者の想定年収がこの数字で膨らまないよう、応募先法人のテーブルで丁寧に説明しましょう。

採用ポジション — デジタル・変革人材へのシフト

キャリア採用は職種別に通年で行われており、従来のビジネスプロデューサー(営業)に加えて、データサイエンティスト、DXコンサルタント、UX/サービスデザイナー、コマース、クリエイティブなど変革領域の採用が拡大しています。事業会社のマーケター、コンサルファーム、IT企業出身者の転職事例が増えているのが近年の特徴です。

ビジネスプロデューサーストラテジックプランナーデータサイエンティスト / アナリストDX・BXコンサルタントクリエイティブ / UXデザイナーメディア・コンテンツプロデューサー

選考プロセス

Web応募書類選考Webテスト
(職種による)
面接2〜3回オファー

選考では、担当ブランド・キャンペーンの実績を「課題→戦略→実行→成果」で構造化して語れるかが問われます。デジタル・データ職はポートフォリオや運用実績の定量提示が有効です。単体の採用は依然狭き門のため、電通デジタルやイグニション・ポイントを含めたグループ横断での入口設計が現実的な支援になります(グループ内の異動・出向で単体の仕事に関わるルートも存在します)。

キャリアパス — 「電通で何者になるか」から逆算する

社内では営業⇄プランニング⇄専門センター⇄グループ会社出向と異動の幅が広く、国民的キャンペーンや大型イベントなど、他では絶対に経験できない規模の仕事に関われるのが最大のキャリア資産です。BX/CX領域の拡大により、「広告のプロ」だけでなく「事業変革のプロ」としてのキャリアも社内で描けるようになりました。

統合プロデューサー / 大型案件責任者専門センター(データ / BX / CX)への異動事業会社CMO・マーケ責任者スタートアップのマーケ・事業幹部独立(クリエイター / プランナー)
⚠ 働き方は改革進行中 — 古いイメージと今を切り分ける

労働環境改革により深夜残業の制限など是正が進んでいますが、大型案件・時期による繁忙の波は残ります。「今の電通」の働き方を、過去の報道イメージと切り分けて説明することが、候補者の不安解消と入社後のギャップ防止の両方に効きます。あわせて、デジタルシフトに伴い従来型の広告営業経験だけでは評価されにくくなっている点も、率直に伝えるべき変化です。

転職エージェント視点のおすすめポイント

Stage 1
関心喚起 — おすすめポイント
  • 日本事業オーガニック+6.2%——「成熟した広告会社」ではなく「変革支援で伸びる会社」という最新の実像
  • AX/BX/CX/DXの4領域と専門センター群。広告の枠を超えたキャリアの選択肢
  • 国内最大手ならではの案件規模と、広告業界最高峰の報酬水準(単体)
  • dentsu Japan約150社という選択肢の広さ——単体が狭き門でも、グループに現実的な入口がある
Stage 2
ミスマッチ防止 — 事前に伝えたいこと
  • 求人の法人(単体/電通デジタル/総研/IP等)による仕事・処遇の違いを正確に説明する
  • 「平均給与1,596万円」は持株会社の数値。応募先法人のテーブルで年収を語る
  • 繁忙の波は残る。働き方は改革後の実態ベースで率直に共有
  • 従来型の広告営業経験だけでは評価されにくい。デジタル・データへの学習意欲が前提
Stage 3
選考突破 — 支援価値が高いポイント
  • 実績のケーススタディ化(課題→戦略→実行→成果)と、統合提案への適応力の言語化
  • デジタル・データ職はポートフォリオ / 運用実績の定量整理支援
  • 候補者の志向をdentsu Japanの地図に落とす「法人×職種」のマッチング設計
  • AX/BX/CX/DXの文脈を織り込んだ「なぜ今の電通か」の志望動機設計
出典・注記
  • 本記事は、電通公式サイト(事業紹介 Our Capabilities)、電通グループ公式サイト、2025年12月期決算短信(IFRS)をもとに、THE AGENT編集部が作成しました(2026年8月31日閲覧)
  • 年収レンジは転職エージェント各社の調査・口コミベースの推計であり、公式発表値ではありません。最新の募集・待遇は各社の採用ページでご確認ください
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